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生名島の巨石3~秋分の朝日

昨日は秋分。久しぶりにドキュメンタリー風に書きました。

生名島の巨石1
生名島の巨石2

もご覧ください。
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9/23に秋分の日、僕はこの日を狙っていました。

それは、前から注目していた生名島のメンヒル(立石)、弁天岩である。

ikina_1.jpg


この巨石は6月の予備調査の時に、岩が二つに割れ隙間があることを確認していた。

その隙間はほぼ真東90度前後を指示していた。

ikina_4.jpg


ということは、これまで白石の鼻巨石群で確認してき、自分なりの理論である太陽運行と巨石の配置、造形からすると秋分(春分)の朝日はこの隙間から昇っていくはずだ。

このシュミレーション(試算)が正しいとすると、すなわち「白石の鼻で検証してきたこと仮説」がより正しいということになると考えている。

そして、イワクラサミットでも説明した。瀬戸内海巨石文化の実像により近づくことができるだろう。

太陽運行との関連性をほぼ解明した松山市の白石の鼻巨石群と、尾道大学の先生方が解明してこられた尾道四山の巨石群、それらを結びつける中間に位置するしまなみの巨石群は僕にとって瀬戸内海巨石文化を実証するミッシングリングなのである。

そして、しなまみの巨石群は都合が良いこととに2000年以上前の弥生時代の巨石信仰の遺跡でるあるということが教育委員会にも認められているのである。

瀬戸内の古代の巨石遺跡が太陽運行と連動しているということ。

それを狙っていた訳でです。

朝4時前に家を出ようとすると満天の夜空に星々が輝いていました。

「うわっ。綺麗!」

家の明かりがほとんどない深夜は夜空がこんなにも綺麗なのかと感謝感激。

まさに宇宙に居るという感覚でした。

これは期待できると胸も高まり、しまなみ海道に向かって真っ暗な中、車をブッ飛ばしてく行く。

すると、しまなみ海道に入ってから急激に眠気をもよおしてき、また、夜空も少しづつ白みかけてきました。

間に合うか! ちょっと心配。

というのも生名島のフェリーは始発が6:15分だからです。

日の出は水平線上で5:57分。

その20分前後の差が生名島から見た因島の山並みに邪魔され日の出が遅れると好都合な訳です。

5時40分頃、長崎港へ到着。前から3番目だ。

生名島に着けばダッシュしなければ日の出には間に合わないだろうと考えながら少し仮眠。

6時を過ぎて少し経つと、生名島の立石山の頂上付近が朝日に照らされ始めた。

「うわっ。まずい」

早く麓に行きたいのに海が邪魔をする。行けない。

次第に朝日の光が山の下に向かって伸びていく。

6:15予定どおりフェリー出港。

生名島の立石港まで約3分。

到着。

到着するとみんなが左へ曲がるのに僕だけ右へ三秀園へブッ飛ばす。

車を駐車場に止め、弁天岩に猛ダッシュをかける。

6:20。

「やっと着いた」

「お日様はどこ?」

弁天岩を見上げるとお日様はまだ、上部の当りしか照らしていない。

何とか、間に合ったようだ。

隙間を覗き込むと太陽が全く見えず、太陽の方向も判らない。

岩から離れると前方にある家の屋根にお日様がかかっているようだ。

隙間は直線になっており地上部から覗き込むとこの方角上に見えそうになかった。

「はずれたのか?」

少し不安が持ち上げてきた。

そうしているうちに弁天岩を照らす朝日が少しづつ降り来て、隙間の上部に掛かっていることに気が付いた。

あそこまで視線を持っていけばと思い直し、隙間の下部にある岩に昇り、そこから隙間を覗き込んできた。

すると。。。


20110923_0625_ikina
(H23/9/23 6:25分頃、生名島の弁天岩の隙間から昇る秋分の朝日!)


「やった!」

お天道様有難うございました。

仮説は正しかった。

秋分の朝日が温かく僕の顔を照らしてくれていました。

「顔晴れ!」

と言うように。。


つづく


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プロフィール

篠澤邦彦

Author:篠澤邦彦
 H20.1月に偶然、通りかかった瞬間に「白石の鼻」の巨石がオーパーツであると直感。その後、集中的に調査・研究し、春分(秋分)、夏至、冬至の二至二分の夕日のラインと巨石群が整列することを実証。秋分の3日前に地元住民等と協力して「秋の夕日の鑑賞会」、12/14に「冬の夕日の鑑賞会」を成功させる。9/27にイワクラミット(神戸)にて研究レポートを報告。歴史研究会12月号「白龍石の謎」が掲載される。現在、「白石の鼻」巨石文化の可能性について研究・情報発信・普及に努めている。
モットー「固定観念をぶっ飛ばせ!」

郷土史研究家
(主に先史時代の巨石文化について探求しています)
全国歴史研究会会員
イワクラ学会会員

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