愛媛大学の調査研究レポート
グーグルで検索してましたらたまたま白石の鼻についての愛媛大学の調査のページがヒットしました。
「城(ジョー)ロジー~地球科学的観点から見る城石垣の起源~」(以下愛大調査レポート)ということで松山城の石垣はどこから運ばれてきたのか?という調査レポートです。
「松山市周辺の高縄半島一体は広く領家花崗岩類が分布されており、花崗岩類はトーナル質岩、花崗閃緑岩、花崗岩が分布している。今回調査を行った道後地域には松山花崗閃緑岩が分布しており、松山市勝岡町白石の鼻周辺にはトーナル岩が分布しているとされる。」(愛大調査レポート)
花崗岩には主に3種類あり白石の鼻周辺の花崗岩はその中でもトーナル岩ということです。
愛媛大学の調査では、松山城の石垣を各ブロックに分類し、シンチレーションカウンターという放射線検出器を用いて花崗岩の自然放射線量を図り特定するという手法を試みています。
それによると「松山城の石垣のほとんどは、松山花崗閃緑岩で放射線量は平均0.714μGy/h で、測定番号24番の石垣の石材の一部は他の部分と比べて黒雲母、角閃などの有色鉱物が多く含まれており、~略~トーナル質岩であると考えられる」とのことです。
そして白石の鼻の記述では
「また、白石ノ鼻には石材を運び出す際に用いたであろう船の停泊所跡と考えられるものが確認できる。停泊所跡は大潮の干潮の時に見られ、幅5m程度で、その部分だけ球状の花崗岩が存在していない。この場所に石材を積み込み、潮が満ちるのを利用して船を出したと考えられる」
これらの数10にものぼる矢穴石の跡や繋船石の跡も当会が松山市教育委員会へ報告し、調査依頼を行ったものです。
最終的な考察では、「松山城石垣に使用されている花崗岩はほとんどが松山花崗閃緑岩であり、一部にトーナル岩質岩が使用されている。トーナル岩質岩については本調査においては戸無門西部に少量見られるのみである。また、トーナル岩質岩については、石垣に使用されている松山花崗閃緑岩よりも吸収線量が多いことが確認できる。白石ノ鼻についてはトーナル岩質岩が分布しているとされており、松山城石垣で使用されているトーナル岩質岩は白石ノ鼻で採取されたものであると考えられる。」
と結論づけています。
一部分であるため、石垣の補修用と考えられますが白石ノ鼻が近世、それも松山城の石垣用途に使われたのが学術的にも証明されたわけです。
まず、第一歩の市重要文化財クラスであることは確実でしょう。
白石の鼻の調査研究は多方面から多角的に行われはじめているのです。
愛媛大学の調査研究レポートは以下です。
http://www.ehime-u.ac.jp/research/news/detail.html?new_rec=6968
http://www.ehime-u.ac.jp/upload/temp/block_29781_01.pdf
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「松山市周辺の高縄半島一体は広く領家花崗岩類が分布されており、花崗岩類はトーナル質岩、花崗閃緑岩、花崗岩が分布している。今回調査を行った道後地域には松山花崗閃緑岩が分布しており、松山市勝岡町白石の鼻周辺にはトーナル岩が分布しているとされる。」(愛大調査レポート)
花崗岩には主に3種類あり白石の鼻周辺の花崗岩はその中でもトーナル岩ということです。
愛媛大学の調査では、松山城の石垣を各ブロックに分類し、シンチレーションカウンターという放射線検出器を用いて花崗岩の自然放射線量を図り特定するという手法を試みています。
それによると「松山城の石垣のほとんどは、松山花崗閃緑岩で放射線量は平均0.714μGy/h で、測定番号24番の石垣の石材の一部は他の部分と比べて黒雲母、角閃などの有色鉱物が多く含まれており、~略~トーナル質岩であると考えられる」とのことです。
そして白石の鼻の記述では
「また、白石ノ鼻には石材を運び出す際に用いたであろう船の停泊所跡と考えられるものが確認できる。停泊所跡は大潮の干潮の時に見られ、幅5m程度で、その部分だけ球状の花崗岩が存在していない。この場所に石材を積み込み、潮が満ちるのを利用して船を出したと考えられる」
これらの数10にものぼる矢穴石の跡や繋船石の跡も当会が松山市教育委員会へ報告し、調査依頼を行ったものです。
最終的な考察では、「松山城石垣に使用されている花崗岩はほとんどが松山花崗閃緑岩であり、一部にトーナル岩質岩が使用されている。トーナル岩質岩については本調査においては戸無門西部に少量見られるのみである。また、トーナル岩質岩については、石垣に使用されている松山花崗閃緑岩よりも吸収線量が多いことが確認できる。白石ノ鼻についてはトーナル岩質岩が分布しているとされており、松山城石垣で使用されているトーナル岩質岩は白石ノ鼻で採取されたものであると考えられる。」
と結論づけています。
一部分であるため、石垣の補修用と考えられますが白石ノ鼻が近世、それも松山城の石垣用途に使われたのが学術的にも証明されたわけです。
まず、第一歩の市重要文化財クラスであることは確実でしょう。
白石の鼻の調査研究は多方面から多角的に行われはじめているのです。
愛媛大学の調査研究レポートは以下です。
http://www.ehime-u.ac.jp/research/news/detail.html?new_rec=6968
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