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松山市考古地図主要遺跡の謎!

市立図書館で資料を捲っていましたら「松山市考古地図主要遺跡」という資料を見つけました。

そこには、おそらく市教育委員会の方も把握していないと思われる事実を見つけました。

それは、白石の鼻海岸の近辺は、縄文時代の主要遺跡のポイントなのです。

kouko_tizu.jpg


地図のマークは赤紫色が弥生時代の遺跡で、茶色が縄文時代の遺跡の場所を示しています。

このことについて、松山市考古館に尋ねますと、民間の愛好家の質問に非常に真摯に対応していただきました。

専門の考古館の職員の方も、この当たりに古代の遺物が出たということは、ご存知なかったようで地図の写真を送付し場所を高浜6丁目の白石の鼻海岸近辺に特定したのち、いろんな方に聞いていただいたようです。

本来業務でお忙しい中のご対応、誠に感謝いたします。

なんせ、30~40年前の海岸道路が出来る以前の話のようで、舗装される前に、民間の人が地面の表層で縄文時代と想定される石器を発見したとのこと。

その石器は、民間人が発見し保有していもので、その後何人にも渡り、今は不明とのことで、資料もないとのこと。

せめて写真でも撮らせてもらって、保存したいと考えていましたが残念です。

これは、どの機関も非難している訳ではありません。

ただ市の公式の資料にも掲載されるような貴重な人類の数千年の足跡が、永久に見られなくなったということはとても残念です。

しかし、我々に非常なヒントは与えてくれました。

高浜の人の話ではこのあたりに人が住みはじめたのは、能地漁民(広島県)が住み着いた江戸時代以後との話が一般的ですが、考古学的な資料を見ると縄文時代、弥生時代、古墳時代などの人類の足跡が残るわけです。

対岸の興居島にも縄文時代の遺跡として有名な田ノ尻遺跡があります。

田ノ尻遺跡は現海水面から比高差3m(高浜付近で満潮時は干満の差は3.5mあります)ですので、ほぼ満潮時は水没するでしょう。このことからも縄文時代はもっと海水面が低かったと言えるでしょう。

そして、白石の鼻海岸の縄文時代の足跡は海の中から出てくるのではないかと想定しています。

地元の複数の方から海中にも巨大な石組みがあるとの話を伺っており、本格的な調査が必要でしょう。

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観測台の光と影

(※リンクはトップページの「白石の鼻」研究レポート 目次に張って下さるようお願いします。) 

推奨記事 ★夕日の鑑賞会 9月20日報告!

------------本日の記事はここから----------------


12月30日、本年最後の観測に行きました。

今年、白石の鼻に行った回数は50回を雄に超えていると思います(笑)。

今日は、凄く干潮でしたので観測台の台となっている石の表側にも回ることができました。

観測台

下記がその写真です。3つの丸い石の上に、直線切り込まれた大きな石が乗っています。
これらの配置の状態を花崗岩の”球状風化”のみで説明することは難しいでしょう。

081230_白石の鼻 012


節理により割れたとしても、割れた下部がありませんから、この巨石は何らかの外力(人為的 or 地震、波等)によって移動しているわけです。

しかし、この巨石には前回の記事のように人為的な加工の跡(矢穴)や、平滑に加工している面跡が見受けらます。

そして加工した角度は冬の夕日の鑑賞会で紹介しましたように冬至頃の日没の太陽光線の角度を示しているのです。

以上のような点からも、私個人の結論としては、人為的に加工したものを運んで設置しています。


また、観測台の床石には違う種類の石質で線刻のようなものがあります。

081230_白石の鼻 032


以前から冬至頃の夕日の太陽光線の方位を指しているのではと考えていましたが、12/30の16時33分の太陽の方位(237.1度)に合致しました。

081214_白石の鼻 005
(16時20分頃、太陽が傾くにつれ影は写真の上方へ移動する)

081230_白石の鼻 015
(16時33分頃、ほぼ線刻のラインと一致)

081230_白石の鼻 021
(16時33分頃、ほぼ線刻のラインと一致)

冬至の12/21日でしたら16時30分(237.1度)の太陽方位に該当します。

観測台の壁を構成している巨石は冬至頃の太陽に対して真正面(垂直)に平滑な面が向いているようです。

そこにもたれて太陽に向うと正面で、太陽を拝むことができます。

この面は”鏡岩”のような機能なのか?、キャンパスのような機能なのか?

そう言った印象を受けます。

キャンパスのようにして影絵で遊んでみました(笑)。

081230_白石の鼻 024

081230_白石の鼻 023
Good luck!

それでは、良いお年を!






テーマ : 歴史大好き!
ジャンル : 学問・文化・芸術

★研究レポート目次

松山「白石の鼻」における巨石遺構の研究レポート 目次
(※当ブログへのリンクはこのページに張って下さるようお願いします。)

地元松山にある景勝地「白石の鼻」に関する巨石文化の可能性をレポートにまとめました。
ご意見・ご感想・「白石の鼻についての伝承」などご連絡いただければ幸いです。


●保全・広報活動

* 夕日の鑑賞会 9月20日報告!
*イワクラサミット参加報告
*「龍が昇る道」(動画版)
*「歴史研究(12月号)」への掲載!
*感謝!冬の夕日の鑑賞会
*冬の夕日の鑑賞会(動画)
*勝岡神社へ写真を奉納
*「宮前文化遺跡を守る会」勉強会を実施!
*eブックランド社より自費出版!
*感謝!09春の夕日の鑑賞会
*鑑賞会参加者の写真
*09春の夕日の鑑賞会(動画版
*高浜公民館報に掲載!
*プレスリリース(4/20:穀雨)
*読売新聞4/23に掲載!
*毎日新聞(4/27)に掲載!
*DAIRY YOMIURI ONLINEに掲載!
*あいTV・キャッチあい・古代へのロマン
*拡がる輪・和・環
*晴れて良し・曇りて良し・白石の鼻(09夏の夕日の鑑賞会)

*H21年度坂の上の雲フィールドミュージアム支援団体に決定!
*ヘール・ボップ彗星 in 白石の鼻
*イワクラ学会会報16号へ掲載!
*パネル写真展開催(8/16~30)
*御礼・市民シンポジウム!(9/19)

*愛媛CATV社のイベントチャンネルで放送
*愛媛新聞9月25日号に掲載!
*金山巨石群の観測会の報道!
*「鼻巨石」が松山城石垣の石切り場だった?
*南海放送ラジオのポッドキャスト(H22/9/15)
*愛媛新聞・Voiceえひめに掲載!(H22/12/4)



●第1部 オーパーツとしての気づき~春分の日

* オーパーツとしての気づき
* 仮想的(人工的)なライン
* 太陽が教えてくれた可能性
* 光の通り道
* 絶妙なバランスの亀のような石
* 人工的な加工の跡
* 忘れられない春分の日
* 捉えた微かな光
*「龍が昇る道」

●第2部 白石の鼻の巨石群の構造

* 航空写真からも確認できる巨大な岩
* 100トンを超える石が積み上がっている事実
* 巨石を支える構造
* 逆三角形の光の通り道
*三方向がとても平滑な断面の石
*矢穴の跡
*観測台の光と影
*航空写真からでも確認できる巨石2
*石の鳥居の跡

●第3部 伝承を追う!
(伝承についての私なりの個人的な見解です。)

* 三石(みついし)
* 伊予古蹟志~道後邑有温泉(公開終了)
*伊予古蹟志~高浜邑(公開終了)
* 伊予古蹟志~高浜者缶也(公開終了)
:缶の本来の字は旧体字ですが、IEだと表示できないので常用漢字で記述しています。)
* 伊予古蹟志~其龍化為石(公開終了)

●地元再発見
*祝!白鷹さん。読売あをによし賞 本賞受賞!
*内子の町並み
*行動する行政マン!
*限界を突破する媛たち!
*大連古代ハス~松山市考古館
*神の島・鹿島1
*神の島・鹿島2
*神の島・鹿島3
*神の島・鹿島4
*松山市考古地図主要遺跡の謎!
*松山藩の絵図
*予陽郡郷俚諺集~影向石
*北条・新城山巨石群1
*北条・新城山巨石群2
*生名島の巨石
*大洲・冨士山の座禅石
*野忽那島の巨石
*野忽那島の巨石2


●エッセイ(雑感)

* 9月19日の夕日
* ストーンヘンジに新たな新説
* その奇跡は、年に2回訪れる。
* 洞門に馳せるロマン
* ギャラリー企画「太陽」展
*ギャラリー企画「太陽」展 見学 (10/13)
*天から舞い降りる大蛇・ククルカン(マヤ:動画)
*伊勢二見ケ浦に登る満月 (10/18)(公開終了)
*二見ケ浦の「ダイヤモンド富士」
*夕日の筑前二見ケ浦(公開終了)
*伊予双海(ふたみ)の夕日(公開終了)
*霜降
*冨士山の座禅石
*ロックバランシング
*神秘の古墳・ニューグレンジ!
*季節と天文
*日暈~ハロ
*夏に至る日々
*えひめの宝
*岐阜金山巨石群、ドイツ人学者も視察!
*エルサレムで3700年前の巨石の壁が発掘
*岐阜・金山巨石群のUSTREAM
*黄金の都 シカン文明
*尾道巨石群その1
*尾道巨石群その2

以上です。


テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

最新記事
プロフィール

篠澤邦彦

Author:篠澤邦彦
 H20.1月に偶然、通りかかった瞬間に「白石の鼻」の巨石がオーパーツであると直感。その後、集中的に調査・研究し、春分(秋分)、夏至、冬至の二至二分の夕日のラインと巨石群が整列することを実証。秋分の3日前に地元住民等と協力して「秋の夕日の鑑賞会」、12/14に「冬の夕日の鑑賞会」を成功させる。9/27にイワクラミット(神戸)にて研究レポートを報告。歴史研究会12月号「白龍石の謎」が掲載される。現在、「白石の鼻」巨石文化の可能性について研究・情報発信・普及に努めている。
モットー「固定観念をぶっ飛ばせ!」

郷土史研究家
(主に先史時代の巨石文化について探求しています)
全国歴史研究会会員
イワクラ学会会員

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